■個人所得税の2%を手数料として支給 「中国では個人所得税の2%が税務局から還付されるそうですが、これはどういうものですか?」という質問をよく受けます。 これは個人所得税の源泉徴収義務者に対して支給されるものです。具体的…
交際費と会議費
■交際費を巡る問題 中国では食事をしながら打ち合わせをする機会も多いのですが、この飲食代はすべて損金(交際費)で落とすことができるのでしょうか? 「その飲食代が、経営上必要な支出であり、発票があれば交際費として損金算入す…
中国の会計監査
■会計のイメージに気をつけて 会計を行うことは、日本でも中国でも習慣化しており、皆さまがそれぞれ慣れ親しんだ会計のイメージをお持ちです。 ですので“会計”と聞くと、当然ですが自分が持っているイメージが勝手に浮かんできます…
増値税と輸出還付
最近、中国は消費市場となってきていますが、かつては「世界の工場」と呼ばれていました。現在も輸出は中国経済の生命線です。 その輸出振興策のひとつが、輸出企業に対してゼロ税率適用をすることで発生する「増値税の還付」です。増値…
増値税と転嫁
■増値税をご存じですか? 「増値税をご存じですか?」という質問を日本の方にすると、「知ってますよ。日本の消費税にあたる税金でしょう。税率は17%でしたね」という答えが返ってくることがあります。 また、「どのようにお客様に…
経済補償金の税務
労働契約法が施行されてから、日系企業が労働契約期間や経済補償金に頭を悩ますことが多くなりました。経済補償金については、その定義を理解しないまま話題にしているケースが散見されます。今回は経済補償金に関係する個人所得税につい…
出資持分譲渡に関連する税金
■出資金評価を巡るトラブル 今回のテーマは出資持分譲渡に関係する税金です。 中国事業を展開する日系企業は、企業の売却、買収の際、現地の税法に基づいた課税に注意する必要があります。下記はある企業のトラブルを説明したものです…
会計検査と税務申告
■「会計監査」と「税務申告」は別物 今回は「会計監査」と「税務申告」について解説したいと思います。 「中国の会計監査には『会計監査』の他に『税務申告』も含まれているのですか?」という質問をよく受けることがあります。 実際…
中国にも相続税!?
■中国の相続税 中国の富裕層の不安をかきたてている話題に相続税の導入があります。中国には相続税も贈与税もありません。ですから、親が子のために財産を残しても相続税の心配がありません。子供名義で不動産を買っても、贈与税は課税…
日中の違い:税務職員の裁量権/納税額決定者
■税務職員の裁量権 納税者は当然に、納税者の立場で税法を解釈しますし、税務局は徴収する立場で税法を解釈します。これは日本でも中国でも同じです。 複雑な経済取引が生まれると、同時に税法解釈が必要になります。何通りもの解釈が…