■出資金評価を巡るトラブル 今回のテーマは出資持分譲渡に関係する税金です。 中国事業を展開する日系企業は、企業の売却、買収の際、現地の税法に基づいた課税に注意する必要があります。下記はある企業のトラブルを説明したものです…
会計検査と税務申告
■「会計監査」と「税務申告」は別物 今回は「会計監査」と「税務申告」について解説したいと思います。 「中国の会計監査には『会計監査』の他に『税務申告』も含まれているのですか?」という質問をよく受けることがあります。 実際…
中国にも相続税!?
■中国の相続税 中国の富裕層の不安をかきたてている話題に相続税の導入があります。中国には相続税も贈与税もありません。ですから、親が子のために財産を残しても相続税の心配がありません。子供名義で不動産を買っても、贈与税は課税…
日中の違い:税務職員の裁量権/納税額決定者
■税務職員の裁量権 納税者は当然に、納税者の立場で税法を解釈しますし、税務局は徴収する立場で税法を解釈します。これは日本でも中国でも同じです。 複雑な経済取引が生まれると、同時に税法解釈が必要になります。何通りもの解釈が…
源泉徴収手数料
■源泉徴収手数料の事例 その昔、日本には料飲税という税金がありました。徴収義務者が税を徴収して納期限までに納付した場合、一定の報奨金が支給されたものです。これに似たような制度ですが、中国では、個人所得税の2%が源泉徴収義…
旅費手当、通勤手当
個人所得税に関する日中の取り扱いの違い 日本:非課税規定あり 低額、領収書なしでも損金算入できる。 中国:非課税規定なし 少額でも発票に基づく処理が原則。「定額」の非課税処理は追徴課税の原因にも。 ■出張旅費日当―日本の…
開業あれこれ
■開業準備 日本企業の海外進出はモヤの中を進むようなもので、優秀なガイドや通訳を探すことになります。、「中国人だから中国の事は何でも分かっている」と勘違いする日本人と、「知らない」「分からない」とは決して言わない中国人と…
予定納税の落とし穴
■企業所得税の予定納税 中国の企業所得税では四半期ごとに予定納税を行いますが、日本のように前年度の税額に基づいたものではなく、四半期ごとの実際の利益(月次財務諸表)により申告納税を行うものです。仮決算という発想は薄いので…
中国出向者と出張者の税務 その2・出張者
出張ベースでの中国滞在が183日を超えると、税務上の取り扱いが変わります。 日本の所得税と中国の個人所得税はどうなるのでしょうか? 給与は全額を日本本社から支払われますが、法人税の取り扱いはどうなるでしょうか? ■出張者…
中国出向者と出張者の税務 その1・出向者
仕事の関係で勤務場所が日本と中国にまたがると、日本と中国の両国で税金の問題が発生します。最近の日本の税務署は、海外に進出した企業と個人からの徴税に積極的に見えます。数年前までは、海外進出した企業に対しては、自己責任とばか…